4/21(日)「天良文庫〜はる・うらら♪〜4月の会」のお知らせ

お知らせ

怒涛のごとく過ぎていった3月でしたが、まだまだ私は引きずったまま。3月の会でフィンガーペイントのために居間に敷いたブルーシートもそのまんま(意外とこの上が居心地良いのです!苦笑)・・・そんな片付け・整理もままならない状態で4月に入り4日も過ぎようとしているだなんて!!時間は残酷だなんて思ったりします。

さて、頭だけは切り替えて進まなきゃ。次回4月の会のお知らせです。

今回は3月の会の時にやろうと思ってできなかった、ぴよぴよ文庫さんの「絵本ならべ」をワークショップとしてやりたいと思います。牡丹山幼稚園・ぴよぴよ文庫さんの蔵書1100冊余りを、一部屋に収めていくのですが、どんな絵本があるのかということも含めて、子どもたちにも手を動かし本に触れて、本棚に触れて、それらから何か感じてもらえたらいいなと思っています。

そして、絵本を並べる中で気になったものがあれば「読み聞かせ」リクエスト本として、子ども達にピックアップしてもらおうと。その場で全員のリクエストには応えられないので、4月の会では3人だけくじ引きで決めたいと思います。外れてしまった残りの子ども達の希望する絵本は、後日以降の天良文庫で読んでいこうと思います!

他にも「今月の詩をよむ」時間ですが、今回はちょっと趣向を変え、詩をまず私が読む。その後、その詩を合唱曲にアレンジされたものがあるので、それを子ども達と一緒に聴いて味わってみようと思います。中学で合唱部に入った娘に感化され、すっかり私が合唱曲に魅了されてしまったため、このような企画を思いつきました!絵や映像は無いけれど、歌や音楽として、ことばで構成された詩の世界がどう表現されているのか、これまでとは違った「詩を聴く」体験になるのではないかなと思います。

選んだのは、「なみだ のち にじ」(おおぞら よしあき)という『のはらうたⅴ』(工藤直子さんの1984年〜2008年までに出版された詩集の一番最後の巻)に収められている詩。その詩を作曲家の三宅悠太さんが曲をつけた合唱曲で聴いてみます。音源は『同声合唱アルバム のはらうた 1』より。このアルバムを聴いてどの作品も素敵だなぁと感じたのですが、中でも「なみだ のち にじ」は、一曲の中で繰り広げられる世界観が非常に豊かで、映像が浮かぶようなドラマチックな構成だったので、ぜひ子ども達に聴いてもらいたいなと思ったのでした。

さらに、最後は「オーブン粘土あそび」をしたいなと思います。色々な型を用意したので、クッキーの型抜きみたいに粘土を型抜きをして、竹串で模様をつけて、いくつかの作品にします。そのうち気に入ったものをオリジナルのブローチにしたいと思います。粘土は1日乾燥させた後、我が家のオーブンで焼きます。その後色塗りの工程を経て、仕上げていきます。当日には出来上がらないのですが、そういうゆっくりなものづくりもやりたいなと。どうぞお楽しみに🎵

3月の会に参加できなかったメンバーのみなさんには、「天良文庫1周年記念のスケッチブック」を引き続きお配りします。その際、前回のフィンガーペイントの絵の具が残っているので、手形も記念にその場でつけてもらうつもりです!

4月18日は天良の誕生日。生きていれば2歳を迎えるその日だったと思うと、切なさが込み上げますが、最近こんな言葉と出会いました。先に出てきた詩人・童話作家の工藤直子さんがある講演会で、26歳の時大好きだったお父様が突然亡くなったことに触れ、自身の日常を支える杖がほしくて出会った言葉、と紹介されていたのが以下の言葉でした。

死者を死せりと思うなかれ 

生者(しょうじゃ)のあらん限り 

死者は生きん 死者は生きん

大江健三郎『日常生活の冒険』より

その言葉を紹介して、工藤さんは、

私さえ記憶していれば、私が生きている限り死んだ父ちゃんは生きているよ、と私は読み取りましてね、いつもおまじないのようにつぶやいていたんですね。

工藤直子 記念講演「うたが生まれるとき」(図書館と県民のつどい埼玉2009主催:埼玉県図書館協会)より

これを読んだ時、私はその通りだなぁと思いました。また、講演の最後で「あいたくて」という工藤さん自身の詩を紹介されていて、それも胸に響きました。

工藤直子『あ・い・た・く・て』収録

天良と出会えたこと自体が奇跡で、でも必然で、それはこれからも何年経とうが変わらず、自分を支えてくれるのだと思えました。4月21日、天良文庫でみなさんに会えるのを楽しみにしています!!

【追記】4/21、NSTさんの取材が急きょ入ることになりました。3月の牡丹山幼稚園閉園式でのご縁で、「ぴよぴよ文庫の蔵書が天良文庫へ」という内容を取り上げて下さるようです。ありがたいです!子ども達にもインタビューががあるのかな? 私も緊張でドキドキです。ご縁に感謝です。

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