3/30「天良文庫 〜1周年スペシャル〜 3月の会」が無事終了!

イベントレポ

子ども達を我が家に招き、まだ絵本の少なかった居間で初めて読み聞かせをしたのが2023年3月21日。あれから1年が経ち、「1周年記念スペシャル」と銘打った3月の会を3/30に行いました。自宅の本もあの時から200冊以上増え、先日のぴよぴよ文庫さんの蔵書を加えれば1500冊はくだらない数に・・たった1年での大きな変化に驚いています。そんな節目となった3月の会を振り返りたいと思います。

ありがたいことに現在17名が文庫メンバーになってくれており、3月の会ではその姉弟も含め9名が参加してくれました!最初に1周年記念の「そらくんバザー」をやりました。

家庭内の不要なもの、手作り品(アクセサリーなど)を持ってきてもらい、そらの仏壇のある通称・そらくん部屋に並べて、子ども達が小銭を握りしめながら買い物をしました。保育園でのお買い物ごっこのようで、それぞれに楽しんでくれたようです。この日のために品物と小銭をご用意いただいた親御さんたちには感謝です!売上はなんと4880円!1つ1つの品物は10円〜400円程度と少額なのにありがたいです。天良文庫で大切に活用させていただきます。今回残ったお品は、近々の再びの開催(おそらく5月)を予定していますので、また活用させてもらいますね!

さて続いて、詩の朗読です。詩は「木」というタイトルのまどみちおさんの詩を選びました。この後、みんなで大きな一枚の布に「みんなの木を描こう」というフィンガーペイント・ワークショップを予定していたので、その前に「木」について何かイメージできるようにとこの詩を選びました。今回も2回読みました。1回目を読んで、「もう1回!」って言ってくれた女の子がいて、その声が実は嬉しかったです。詩は天良文庫に来てくれている5歳児たちには少し「?」な部分もあるようですが、私もいつかは「のってきてくれる」あるいは「耳を傾けてくれる」と信じて続けていこうと思います。

続いて読み聞かせ。まずは2冊『モチモチの木』、大型絵本『こすずめのぼうけん』を読みました。どちらも木が出てくるものをと選びました。『モチモチの木』は、ちょうど主人公の豆太は5歳。子ども達と同い年です。どう感じるかなと思いながら読みました。最後に「子ども(豆太)の顔がこわかった」と呟く子がいて、確かに私も小さい頃この本を見た時、同じことを感じました。黒っぽい影のような絵がなんだか怖そうだと。その感覚、やっぱり今の子も変わらないのだなぁと。大人になってからはお話の内容も含めての絵本なので印象は全く変わりましたが…。しーんと最後まで集中して聞いてくれたのが印象的でした。

『こすずめのぼうけん』は、大型絵本もあると知り図書館で借りてきたものを読みました。娘とメンバーのお母さんにめくるのを手伝ってもらって、私は手元に通常の絵本を持って読みました。『ぐるんぱのようちえん』などで知られる堀内誠一さんの広がりのある絵!すずめが主人公なので、日本人の作品かと思いきや、イギリスのルース・エインズワースさんの作で、石井桃子さんが訳されていました。思わぬ最初の飛び立ちで、空の冒険に出てしまったこすずめが、疲れ切ってようやく最後にお母さんと会え、お母さんの上にのせてもらいながら巣に帰って眠る。ほっとする感覚を子ども達も一緒になって味わったのではないかなと感じました。大型絵本でみるとまた紙芝居と違って、絵が劇画のように見え、「この(表紙の)絵、つながってる?」と最後に女の子が聞いてきたので、広げて見せてあげました。訳した石井桃子さんが、「原文を一行一行読み返し、話の骨格がいかに立派にできているか、作者がいかにひとことをもゆるがせにしていないかに驚かされました」と述べていて(↑上記リンク参照)、言葉選びが秀逸だったのではないかと想像させられました。お話を子どもが読むより、子どもに聞かせることを意識されたのかもしれないなと。「チュンチュン、ってきりいえないんです」は、ちょっと昔っぽい言葉(今だと「チュン、チュンと(って)しかいえないんです」ってなるのかしら)だけど、逆に石井さんのこの訳が耳に残ります。

おやつ休憩のあと、少し長いお話『おおきなきがほしい』を読みました。「おおきな木」がテーマの絵本。10分近くの長丁場だったので、やはり子ども達の半分は退屈してしまったようでした。が、次のワークショップに向けて、木を描く心の準備(主に私がですが・・苦笑)はできたと思います。

そして今回の山場、フィンガーペイントで「みんなの木」を描きました。これまでの活動では1人ずつ作品を作っていましたが、今回は「みんなで一つの作品をつくる」ということに挑戦!

筆を使うのに慣れているのか、フィンガーペイント用の絵の具を手に塗って、それで直接布にぺたぺたやるんだよと言っても、その感触を気持ちわるがって、筆あるいはクレヨンを使う〜と言う子も中にはいたのですが、概ねみんな最後には大胆になってペタペタ、塗り塗りしていました!最後には、足にまで絵の具をつける子(我が子も)いて、よほど面白かったんだなぁと思いました。

最初に1周年記念品として制作したスケッチブックに好きな色でそれぞれが記念の手形を押して、日付ハンコを娘が入れ、みんなの手形もいい感じで残せました!こちらは持ち帰りました。

フィンガーペイントで描いた「みんなの木」!

だんだんと絵ができていく過程が面白く、不思議と手が春・夏・秋・冬の色合いの葉っぱのように見えて、木の幹部分にはカブトムシのような手形もついたり、幹の下にある黒と水色(水たまりと生き物の影?のように見える)が効いていて、小一時間でとても表情に富んだ1枚の素敵な「みんなの木」が出来上がりました!ぴよぴよ文庫さんの絵本を並べる部屋に、作品「みんなの木」は飾ろうと思います。きっと次回以降、天良文庫で見られますので、お楽しみに🎵

3月の会も楽しく、充実した時間をありがとうございました。2年目となる4月からも心機一転、天良文庫で、子どもたちがそのふかふかな心を木のようにのびのびと伸ばしていってくれたらいいなぁ…そう願って続けていこうと思いました。

【4/26追記】

この後、4月の会で「みんなの木」(完成版!)を和室の壁にかけて披露しました!ちょうど壁の高さにぴったりはまって嬉しかったなぁ。地味に右下に刺繍で入れた「天良文庫」が大変でしたが(苦笑)ひとまずこうして飾れて1周年の記念になりました!!

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