12月に入り「師走」というだけあってものすごく時の流れが速くてびっくり! 仙台旅、家族のアデノウイルス感染とバタバタしているうちに気がつけば、もう半分終わっていました。2023年が終わらないうちに、、、ずいぶん前のような気がする暖かかった11/23の「天良文庫 〜ふゆのあしおと〜11月の会」を振り返っておきたいと思います。



いつものように読み聞かせからスタートしたこの日。11月は秋の本を読もうかな〜と考えているうちに、あっという間に新潟では(秋の盛りをすぎて)〝晩秋〟になってしまうため、今回はあまり季節にこだわらず「表紙が黄色っぽい本」ということで4冊選びました。が、次の「稲わらでつくるお正月飾り」が想定以上に沢山の工程があったため、急きょ3冊に減らし時間調整。
エフスタイルの星野さんに「天良文庫にどうぞ」といただいた『アマンディーナ』、夫の子ども時代から自宅にあったという古い版の『おおかみと七ひきのこやぎ』、夏に買い、絵本作家のいまきみちさんご本人にサインをいただいた『とちのき』の順に読みました。

『アマンディーナ』は、「自分のできることでお客に喜んでもらえる舞台をやりたい」との強い信念で、一生懸命舞台の準備をする主人公の犬の名前。いざ本番を迎えるもそれまでの宣伝むなしく客席にはたった1匹のゴキブリのみ。ほぼお客もいない舞台でたった一人で演目の上演を始めたアマンディーナ。たとえ客がいなくとも準備してきた演目の披露を懸命に続けていると、、、最後には客席いっぱいのお客に拍手を受け、その努力と信念が浮かばれるというお話。淡々とストーリーは進行していくのだけど、舞台にむけたアマンディーナの直向きな姿勢や、最後まで舞台をやりきって自分にスポットライトがあたる瞬間とか、人の人生とも結びつくような奥深い絵本でした。とはいえ、子どもたちの反応はいまいちだったかも。私が次にやることがどうしても頭にあり、少し駆け足で読んでしまったからかな〜と少し反省。
『おおかみと七ひきのこやぎ』はグリムの昔話の有名なお話。残酷だけど、わかりやすいストーリーなこともあってか、子どもたちはお話に引き込まれているような印象でした。読む側としては、おおかみはどのくらい声色を変えようかとか、怖そうに(ちょっと劇風に)読むべきかとか、いちいち悩みましたが、結局その時の感覚で緩急をつけて少し劇風に読みました。お母さんから何度かこの話を読んでもらっているというお子さんの感想では「石の入ったお腹が重くて、川で溺れてしまうのがかわいそうだった」と。そのお母さんのお話では、お子さんの感じることがその都度変わっているということでした。そういえば息子も繰り返し同じお話を読んでとせがむのですが、(先日も秋なのに『げんきにおよげ こいのぼり』読んでと言われました(笑))こちらが同じと思っても、子どもにとっては同じではないのかな、その発見する目や感じ方が変わること自体がすてきなこと(子どもの感性って柔らかくていいなぁ)だなと思いました。私自身の感想は、色々な絵本が出ているけど、背景も含めて描きすぎないホフマンの絵がいいなぁと思ったのでした。
『とちのき』は、家の前の一本のとちのきの1年をその家の子どもや飼い猫とともに丁寧に描き、家族総出での「とちもち」づくりの様子も、経験したことがない私には「なんかいいな」と思えるほのぼのした作品。大切に読んでいきたい絵本です。ただ、栃の木、栃餅を知らない子どもがほとんどだったので、実際にそういう木や自然に触れられる機会もいつか作りたいな、と思いました。「天良文庫」をやっていると、次にあるいは、将来いつかやりたいことが自然と浮かんでくるので不思議です。
続いて休憩をはさみつつ、いよいよ稲藁で「お正月飾り」づくりへ。床が藁だらけになるので、マット類はひかず直接居間のフローリングに座って行いました。暖かい日だったので、ひんやり地べたがちょうどよかった!そして、藁細工をやること自体が初めての子どもたち。稲藁のこと、お正月の飾りをなぜ作るのかということを少し説明して、ゲスト講師の原田悠歩さんが育てて用意してくれた青刈りした稲藁・飾り部分となる大黒米(丸くてこじんまりとした穂)、実取らず(黒っぽい穂)、こしひかり(普通の稲穂)の3種をそれぞれに配りさっそく2チームに分かれてスタート!
































原田さんチームは、2つの藁束に縒りを掛けながら、子どもと大人交互に綯うというやり方で、私のチームは、シンプルに1つの藁束に柔らかな縒りを掛けてリース状にするというやり方にしました。しめ縄やしめ飾りの時は、通常の縄ないとは違って、神聖なものという意味もあり「右ない」にするのが基本なのですが、そのことに触れるのをすっかり忘れてしまいました。とはいえ、子ども達みな実際に草餅のような匂い(子どもによっては「土?あお?くさい」という子も)のする稲藁に触れ、なんだか初めての経験だったけど、縄ないをするのをとても楽しめていたようです!メインの飾りができたら、あとは飾り付け。これはほぼ大人の手を必要としましたが、参加メンバーのお母さん方の多大な協力に助けられ、なんとか全員無事に完成しました!!

今回、子ども&大人達への指導も含め、とても丁寧にやってくれた原田さん。お正月飾りの最後の仕上げに必要だった細縄ないも、手慣れたもんでその場でするするするっと魔法のように素早く何本も縄ないをされていて、藁仲間の私は感動しました。10年近く前、カマダイという鍋敷き作りのワークショップ(しかも教えるのはまだ藁の扱いも不慣れな私)に来てくれたことをきっかけに出会ったのが原田さんでした。今ではお子さんが3人になって忙しい子育てと並行して、農家の義理のご実家をお手伝いしつつ、自分でもしめ縄飾りの技を学び、今年からは産直市場などにも出品されるほどの腕前に!(以前からもずっと相談し合っていたのですが)「来年こそは一緒にものづくりしたいね」とお互いの思いを再確認させてもらいました。なので、来年もまた藁細工何かしらやっていることと思いますので、どうぞお付き合いのほどをお願いします!!
さて、11月の会はこの後、子どもたちがその有り余るエネルギーを遊びで発散させ(笑)、無事お開きとなりました。毎度ながら、家庭文庫を月一でひらくというのは、今の私にとっては精一杯の活動で、家族や参加メンバーの親御さんの手も借りて、ようやくできていることなのを今回も実感したのでした。でも、何よりやっていて一回一回が大切で、楽しくて、「次また頑張ろう」という気になれるのだから、ありがたい活動です。天良には、いつも心の中で「天良文庫、楽しんでくれてる?私もだよ。ありがとう」と声をかけています。
これを書いている2日後には、12月のクリスマス会!!こちらも2023年の最後の締めくくり。最後まで楽しみたいなと思います☆
写真:桾沢和典・(一部)桾沢直


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