10/14「天良を憶う会」(3回忌)ありがとうございました

イベントレポ

夜空の幻燈会」の翌日10/14は、2回目となる「天良を憶う会」を自宅にて開きました。秋、空気が少しづつ冷え、空の青が澄んで、木の葉が色づき自然とその身から葉を落とし始める季節。あぁまたこの時期を迎え、あれから2年が経ったんだとしみじみ思います。

たまたま今年は3連休の最終日にあたり月曜でも祝日だったおかげで、心穏やかに1日を過ごすことができました。お天気もやっぱり晴れ!その名のとおり、本当に晴れ男な天良くんです。

生後2ヶ月からお世話になった保育園の先生方はじめ、天良文庫メンバーの子ども達と親御さん、天良の同い年のお友達も家族でかけつけてくれました。遠方や近所の友人からも心のこもったメッセージやお手紙をいただいたりして、残された私たち家族がこうして天良のことを憶う日を、多くの仲間に支えられながら無事に迎えられて良かったなぁと心から感謝の気持ちでいっぱいです。

亡くなった人を思い出すこと、記憶の引き出しをいったん開けて、またそっと戻すこと。

毎日の生活に追われていると、なかなかゆっくりとはできません。天良の命日は、私のこれからの人生で何度経験するかわからないけれど、大切な記憶の引き出しと向き合い、これからを想う日。そして「今を生きていること、今自分に与えられているすべてのことに感謝する日」でもあるなと思います。目の前には家のこと、子どものこと、仕事のこと、将来のこと、たくさんの役割があるとともに雑多な心配事はあるけれども、まずは自分がこうして生きていられることがありがたいことだと感じずにはいられません。天良の命はそのことを身をもって教えてくれたと思います。

今回の憶う会では、「花を手向ける」と題してドライフラワーや木の実などを額縁の中のベースに挿してみんなでつくるアートボードづくりをやってもらいました。天良をイメージして用意したドライフラワーたちはみんなの手で額縁いっぱいに飾られ、素敵なボードに!後日、私の方でボンド留めなどの仕上げをして完成させる予定です。(忙しくてまだ完成できていませんが、できたらご報告しますね!)

階段ギャラリーには、天良の写真が並びました。スマホやPCのディスクにデータとして収まっているたくさんの写真。いざその中から選ぼうとすると、見入ってしまい涙がでてきて選ぶことすらできずに手がとまる…そんなことを繰り返しながら、なんとか数百枚を選びいろいろな大きさに写真プリントしました。最後は夫の手も借りながらその中の一部を急いでパネル化。階段の壁面に貼りました!(年内はこのままにしたいと思いますので、当日来られなかった方もぜひ文庫にいらした際にご覧くださいね)いつか余裕のある時に全写真をプリントしてちゃんとアルバムに収めたいと思っています。

それと文庫メンバーたちの大好きな「ガチャガチャ」!今回はボールペン・えんぴつ・タグキーホルダー・ミニバッグを天良文庫のオリジナルグッズとして準備しました。子ども達も嬉しそうに回してくれました。毎回この中身を考えたり作ったりするのが楽しく、採算を度外視して奮発してしまいます(苦笑)何が当たるかワクワクする気持ち、私も大好きなので、これからも色々考案しますよ!お楽しみに。

そして、文庫メンバーが集まったところで、絵本を読みました。今回はあらかじめ何の本かを決めずに臨んだのですが、文庫メンバーのママさんからのリクエストで『どんなにきみがすきだかあててごらん』と最近息子とハマった『じごくのそうべえ』を読みました。

『どんなにきみがすきだかあててごらん』は元々文庫を始めた頃に、そのママさんから「おすすめの1冊」として教えてもらい購入していた絵本。読んだのは1回だけでしたので、久しぶりでうまく読めるか心配しながら読み進めました。そんな私の緊張が伝わったのか、子ども達も真剣に絵本の方を見ながら聞いてくれていた気がします。最初にさらっと読んだ時よりも内容が入ってきて、不覚にも読みながらうるっときてしまいました。子どもにだけでなく、大切な相手に対してのやさしい気持ちを思い出させてくれる素敵な絵本です。

『じごくのそうべえ』はタイトルは聞き覚えがあったものの、最近まで読んだことがありませんでした。9月に天良文庫に絵本を寄贈してくださったNさんのお宅で、Nさんはこれまた大ベテランの幼稚園の先生だった方ですが、息子に『じぞくのそうべえ』をその場で読み聞かせてくれたのを横で聞いていたら、面白くて面白くて! あの「とざいとーざい」の掛け声(「東西声」というのだそう)や登場人物たちの関西弁?がなんとも印象的でくせになります。息子はすっかりハマり、シリーズで文庫にある他の絵本『そうべえごくらくへゆく』『そうべえまっくろのすけ』『そうべえふしぎなりゅうぐうじょう』を連日「これ、読んで!」とリクエストしてきたくらい。私もベテランNさんには到底およびませんが、そうべえや登場人物になりきって読むのが楽しく、いい絵本を教えてもらった!と思います。それを読みました。ちょっと慣れない関西弁だったけど、聞き取れたかな?

絵本やアートボードづくりの時間以外は、子ども達、Youtubeの音楽に合わせて踊ったり、おもちゃを持ってきては遊んだりといつもの賑やかな天良文庫でした。

それと、なお姉ちゃんのピアノも2回リクエストをもらい、前日に大勢の聴衆を前に緊張しながら披露した「戦場のメリークリスマス」を今度は自宅ゆえかリラックスしながら弾いてくれました。文庫の子ども達にはピアノの曲も身近に感じてもらえたら嬉しいなと勝手ながら思っています。音楽は私自身がそうですが、人生においていろいろな時に支えになるもの。そしてもちろん、絵本やお話もそう。多感な子ども時代に1つでも2つでもそういう好きなものや心に長く留まる何かと出会ってくれたら嬉しいなと、文庫活動をやっていて常々思うところです。

最後に昨年の「天良を憶う会」でも読んだ【ビッグブック版】『からすのパンやさん』をママさんにページをめくる助っ人に入ってもらいながら読みました。前回は見附市の「おはなしぶんこ」の岩野ほずえさんがご持参くださった本で読み聞かせしてくださりましたが、今回はあの後、HPの写真に載っていたビッグブックのそれを見て「天良文庫用に!」と新たに購入してくださったOさんからの寄贈本を読ませていただきました。そのOさん、今年5月に亡くなられていたことをこの夏知りました。Oさんから文庫の子ども達へといただいた最後の贈り物をこれからもしっかり活用させていただこうと思います。『からすのパンやさん』は大人気ですね!メンバー達も既に知っているお話ですが、ついつい絵本に引き寄せられちゃうみたいです。

こうして「天良を憶う会」は夕方お線香をあげにいらした保育園の先生方を最後に迎えて無事終了。その晩、私は会に来てくれたみなさんからの天良へのメッセージ・ノートを眺めながら、あたたかな時間を振り返りました。来年はほとんどが小学生になる文庫の子ども達。「天良を憶う会」がどのような形になるのかは未知数ですが、どんな形であっても開催できたらいいなと思っています。よろしくお願いいたします!

そんなこんなで「夜空の幻燈会」「天良を憶う会」と2つの大きな会を終えた数日後、『ぐりとぐら』の作者で知られる児童文学作家の中川李枝子さんの訃報が耳に入ってきました。89歳。ちょうど10/14が命日だったそう。天良とおんなじだと思い、なんだかご縁を感じました。11月の会では、中川さんの作品を読もう!そう思い、また次の文庫のことを考えるのでした。天良文庫の日々はつづく…。

写真撮影:中沢結美子、戸田伸子、桾沢直(Thank you!!)

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