2月がいつの間にか通り過ぎ、気がついたら3月半ばも過ぎ‥。つい先日まで雪がちらついていた新潟市も、ようやく春の気配がすぐそこだなぁと思える今日この頃です。3月が終わるともう新年度!
文庫メンバーや親御さんたちは「進級・入学」と晴々とした気持ちでこの春を迎えることと思います。おかげさまで、天良文庫を2023年3月に始めて丸2年が経ちました。これまで多くの方々に支えていただき、ご参加くださり本当にありがたいです。
ここで報告するのは初めてになりますが、昨年応募していた伊藤忠記念財団の「2024年度・子どもの本100冊助成」にこのたび選ばれ、先月立派な「贈呈状」とともに、100冊の新品の本が天良文庫に届きました!!

こうして日々文庫を支えてくださる皆様のおかげで2周年を迎えられたこと、伊藤忠記念財団の子ども文庫助成事業において、これまでの文庫活動を評価いただけたこと、本当に嬉しく思います。「贈呈状」に書かれた文章の重みをとくと受け止め、いただいた100冊の子どもの本はこれから大いに活躍してくれることと信じて、頑張って活動を続けていこうと新たな気持ちでおります。この場を借りて、皆様に感謝申し上げます!!ありがとうございます。そして、これからも引き続き宜しくお願いいたします。
さて、3月。直前になりましたが、ひさびさの天良文庫です↓

今回はまず〝2周年記念品〟として「クリアポーチ」を文庫メンバー全員にプレゼントします!!

今年に入り記念品を何にしようかと考えていて、自分でもよく使うキーホルダータイプの「クリアポーチ」に決めました。中身を邪魔しない透明背景&白い文字の【天良文庫2周年記念シール】を作成したので、それを好きな場所に貼って楽しく使ってもらえたらいいなと思います。色も6色準備!
そして3月の詩は『いちねんせい』から「なまえ」をチョイス。

先日行われた息子達の卒園式で、卒園証書をもらう際、一人一人が自分の名前を「◯◯◯◯です。大きくなったら××××になりたいです」と発表していました。その立派に成長した姿に涙し、親御さんと一緒に花道を歩く晴れ姿に涙し、子ども達の言葉や合唱にも涙し…と式で私は最初から最後まで感動し通しでした。先生方手作りの思いの込もった「卒園アルバム」や親御さんの言葉やお子さんの似顔絵や園での思い出について記した「卒園文集」を式の後じっくり眺めて、読んで、さらに胸が熱くなりました。一人一人につけられた大切な名前。その名前を自分でノートの後ろに書く子どもの気持ち。作者の谷川さんは、一年生になる子どもの心情を本当によく言葉になさっているなと感心させられます。中でもこの「なまえ」の最後「もう としぼうじゃない」には絶妙にとしお君の決心が表れていて、これから小学生になる子ども達やかつて小学1年生だった自分を重ね、「そうだよね〜」とにんまりしてしまいます。子ども達へのエールのつもりで読みたいなと思います。
絵本は、3冊『みんなともだち』『おへそのあな』『おしいれのぼうけん』です。



絵本ライター・シンガーソングライターである中川ひろたかさんの絵本。卒園シーズンに聴いたことのある「み〜ん〜な〜 ともだち♪ずっとずっとともだち♪ おとなになっても ずっとともだち〜」の歌で聴き馴染みのある方もいるかも。調べたら『ひらけ!ポンキッキ』(子ども向け番組)の1989年3月の歌に採用された曲だそうで、それが卒業・卒園ソングになり、後に1998年に「ピーマン村」シリーズの一冊として絵本になった経緯があるようです。園を巣立つ子ども達と、3月の今こそ読みたい一冊です。
『おへそのあな』は、2006年刊の長谷川義史さんの絵本。これから生まれてくる赤ちゃんを迎える家族の気持ち、生まれてこようとする赤ちゃんの気持ち、家族のつながりが愛おしく感じられる素敵な作品です。フライングで息子に読み聞かせたところ、「どうしておへその外がみえるの?見えるわけないだろ!」とツッコミを入れてました。が、そんな息子も3年前、弟の天良がもうすぐ生まれるという時、生まれてから日が経って最初に会いにきた時(コロナと重なり、産後すぐには会えなかったのです)、なんともいえない期待とドキドキとともに、誇らしいようなとってもやさしい表情をしていたことをつい昨日のことのように思い出します。短い間だったけど、お兄ちゃんとしてすごく頑張っていた様子も目に焼きついています。長谷川さんが着目してくれた「おへそのあな」を通して、文庫の子ども達といろいろなやりとり、交感ができるかなと思い、この本を選びました。
最後は満を持しての登場!古田足日(ふるたたるひ)作・田畑精一(たばたせいいち)絵『おしいれのぼうけん』です。1974年と1980年に発行され、言わずと知れたロングセラーの名作絵本。2024年は刊行50周年ということで童心社では特設サイトもつくられていました。残念ながら私自身は小さい頃に読んでもらった覚えがなく、小学生になっても触れることなくきてしまいました。なので大人になって初めて読んだ絵本になるのですが、絵本としてはボリューミーな内容(ページ数も80ページ超!)で、押し入れに入れられてからの主人公・さとしとあきらたちのたたかいの様子、恐怖を乗り越えた後の安堵など劇的な展開に見入りはしたものの、妙に「ねずみばあさん」の存在感が強く残り、「押し入れに子どもを入れる」という設定にもそもそも違和感が…。そんな大人になってからの感覚でしか味わえていない私と比べ、我が子たちは声を合わせて「この絵本好き!」と言う様子を見ると、この作品には子どもの心を掴む秘密がきっとあるのだろうと思います。登場する子ども達の生き生きした様子や子ども達の想像力・体感世界を徹底して描ききっていること、そしてこの絵本が50年も愛されているという事実は、まさに作者2人が保育園に取材に行き、実際に体験し、作者・画家・編集者が三位一体となって話し合いを重ね、丁寧に丁寧に想いを込めて子どもたちに届ける絵本を作り上げたからこその賜物なのかもしれません。そんなことに思いを馳せつつ、味わって読みたいなと思います。
その後、富山県富山市の「とやま土人形工房」さんから取り寄せた「ふくろう」の土人形の絵付けをやりたいと思います。なぜ「ふくろう」なのかは個人的な理由で、最近娘とともに東京にあるフクロウと触れ合えるカフェに2回行って、すっかりフクロウの魅力にはまってしまったからです。「福来郎(福が来る)」「不苦労(苦労をしない)」の当て字から、縁起物としてさまざまに起用されているふくろう。その土人形に色塗りをし、この春みんなの幸せを願いたいなと思います!貯金箱と土鈴があります。急なお願いにもかかわらず、快く注文に応対してくださった「とやま土人形伝承会」さんには感謝申し上げます!とやまの土人形(詳細を紹介しているサイトへリンク)、素敵な作品がいっぱいなので富山に行く機会があればぜひ立ち寄りたいです。

では、もう今週末!3/23にお会いしましょう!!


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