ソーダな夏、「7月の会」をふりかえって…

イベントレポ

7月14日、蒸し蒸しな日曜日、〝ラムネ〟のようにシュワっと少しでも気分が弾けてもらえたらと開催した天良文庫「7月の会」が終了しました!当日のことを振り返っておきます。

初参加の子を含む7人のメンバーに加え、先日豊栄図書館で行われた「わらべうた講習会」で出会い、講師をなさっていた石塚千加子さんにもご参加いただき、毎度ながら賑やかな文庫Dayとなりました!

会の最初は、子ども達にクールダウンしてもらうべく(?)、中3の文庫のお姉ちゃんこと直(なお)にメンデルスゾーンの無言歌集より「べニスの舟歌」という曲をピアノで演奏してもらいました。曇り空の中、ベニス(イタリアの水の都・ヴェネツィア)の町で水路をゆったりと進むゴンドラの舟の情景を想わせる、憂いを帯びた曲。梅雨の新潟にも似合うかも。たまたまグレード試験のために練習していた曲だったので披露させてもらいました。息子も含め興奮気味のメンバーもいましたが、耳を傾けてもらえてよかったです。

さて、その後はいつものように詩をよむ時間。阪田寛夫「そうだ村の村長さん」を2回読みました。この詩が載っている『まどさんと さかたさんの ことばあそび』という本のタイトルどおり、「そうだ(ソーダ)」がたくさん出てきて、言葉で遊んでいるのがわかる面白い詩でした。読んでみるとわかりますが、自然とリズムにのって歌う様(もしくはラップ(rap)!みたい)になる言葉選びが秀逸だなと感心します!子ども達、ちょっと不思議そうな感じで聞いていたみたいですが、少しでも楽しさが伝わっていたらいいなと思います。

そして絵本の時間。ソーダつながりで『はらぺこソーダくん』をまずは読み、4月にリクエストをもらっていた『だいちゃんとちびねこ』を続けて読みました。

『はらぺこソーダくん』は、絵の色合いが本当に美味しそうで、「この絵みるとメロンソーダが飲みたくなる」と娘も感想をもらしていたほど。じゅるじゅる〜っとソーダくんに吸われるのが面白くて、読後子ども達も本の中のソーダくんに吸われたがっていました(笑)続いて男の子からリクエストをもらっていた『だいちゃんとちびねこ』。1970年初版で、山本まつ子さんが描くやさしいタッチの絵、奇想天外なお話展開ではありますが、最後にはほっとできる、だいちゃんとちびねこの心の結びつきになんとも癒される作品でした。とにかくちびねこがかわいくって…。「ぴよぴよ文庫」蔵書の中からすてきな絵本を選んでくれたね!教えてくれてありがとう!

そのうち「のどかわいたー」の声が子ども達から聞こえたので少し休憩をはさみました。この時、今日のテーマに合わせ、「ラムネソーダ」(スワンラムネ!)をみんなで乾杯して飲みました。ビー玉が簡単には取れないタイプのラムネでしたが、あのプラスチックの栓でポンッと開ける瞬間がたまらなく爽快なんですよね。美味しくいただきました。

さて、休憩後は、だいちゃんつながり&翌日7/15が海の日だったので『だいちゃんとうみ』を読みました。こちらは少し昔の時代(囲炉裏があるので昭和30年代くらいかしら?いやもっと昔、昭和初期頃のようです)の海辺の村で過ごす夏の子どもたちの一日が丁寧に描かれています。作者の太田大八さん(1918年〜2016年)は長崎出身だそうで、絵本の最後に地図も載っていて、実際に大村湾の川棚というところにあったいとこのこうちゃん家に遊びに行った時の記憶を絵本にしたのだそう(ミーテ絵本作家インタビュー より→このインタビューの【後編】、文庫をやっている私にはとても響くものがありました )。夜明けから夕飯時まで、子ども達の動きを丁寧に追うだけでなく、海に生きる漁師の営みや、子どもの頃から釣りに親しむ様子、釣った魚で食事をすること、竹と小刀でつくる玩具、木の上の遊び場から眺める美しい海、、、「せいかつ」を形作るたくさんの要素がこの絵本にぎゅっと詰まっていて、昭和の頃には確かにあった、置かれた環境の中で自分たちでつくる暮らしの確かさのようなもの(現在の私たちからみたらそれがとても豊かに思える)にはっとさせられる、そんな濃い絵本だなと感じました。

さて、続いては「ビー玉ころころ絵」の時間。と、その前に当日遊びに来てくださった石塚千加子さんと一緒に「わらべうた」で遊ぼう!ということで、急きょ「いわしのひらき」(ずんずんちゃちゃ♪の楽しいリズム!)「すいかのめいさんち」(私も幼稚園の頃いっぱい歌った)をみんなで歌いながら手遊びをしました!

歌いならが手を動かすと血の巡りが良くなって、体がなんだかポッポとしてきます。ご自宅で長年「おはなし会」を続けてこられたというベテランでいらして、「遊びだから間違ったって、音や歌詞が違ったって全然気にすることはないのよ。楽しむことが一番!」とおっしゃる千加子さんの進行に子ども達は吸い寄せられるように、一緒になって手遊びとうたを楽しんでいました!

その後、「ビー玉ころころ絵」にとりかかりましたが、これが意外にも時間がかかりました。

水に溶かした水彩絵の具の液にビー玉を浸し、箱の中に敷いた紙の上にポトンと落として、ころころとさせてできる絵。最初は勝手が掴めずビー玉の動きも小さかったのですが、慣れてくると楽しそうに絵の具を何度かつけて、好きな色合い、好きな組み合わせでころころとさせていました!できあがった絵を乾かした後、6月に読んだ「わたしのワンピース」やオリジナルのアイスクリームの形に切って色画用紙に貼って、それぞれにかわいい作品に仕上げていました。水分が多く〝にじみ〟がいい具合に絵のポイントになっているもの、少ない密度でも逆に白ベースのアイス(「しろくま」みたい)のような感じで涼しげに見えるもの、個性的な作品ができてよかったです。

最後に記念撮影と、再び千加子さんが面白い手遊び芸を披露してくれました。「みんなとお友達になりたいから、良いご縁ができますように」と言って、♪「おてぶしてぶし てぶしのなかに へびのなまやけ かえるのさしみ いっちょうばこやるから まるめておくれ」(うた〝おてぶしてぶし〟)と歌いながら、五円玉を左右どちらかの手で握り隠して、「さ〜て五円玉はどっちかな?」と子ども達に尋ねるという遊び。手品のように素早い動きでまったくどちらかわかりません(流石です!)。子どもたちは夢中になって「こっち!」「あっち!」と言いながら「当たった〜」「はずれた〜」と3回戦に加わっていました。最後にこんな楽しい盛り上がりもあって、笑顔いっぱい「7月の会」は無事お開きとなりました!

ご参加のみなさん、ご縁のできた石塚千加子さん!本当にありがとうございました。暑さに負けず、8月も元気にお会いできればと思います!

撮影:中沢結美子さん、桾沢直

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