つい先日梅雨入りしたと思ったら、もうすぐ梅雨明けしそうな6月の最終日。新潟も毎日のように真夏日で体が気候についていくのがやっと、です。さて、私・桾沢の誕生月「7月の会」のご案内です!

また1つ年をとってしまうのだなぁ・・・と嬉しさよりも人生の刹那に思いふけるようになった40代半ばへまっしぐらな私(苦笑)一方子ども達にとっては、楽しみな夏休み!へのウキウキでいっぱいな7月になるのかなと思います。海の日(7/21)が近いので「海辺のきらめき!」と題し、私も子ども達に負けじと元気に文庫を開催したいと思います!
7月の詩は、「ごんぎつね」「手袋を買いに」などの童話の作者で知られる新美南吉さんの詩を読みます。最初に海から想起して「貝殻」という詩が目に止まり、その後「明日」という詩も素敵だなと思い、どちらも欲張って読んでみたいと思います。


どちらの詩も人生において、またこの世に在る生き物にとって、大切な瞬間や自分自身の生きた感情と素直に向き合おうとする愛おしい時間を想わせられ、言葉と言葉の間ににじむ作者の思いと言葉の優しさに惹かれる・・・そんな詩ではないかなと思います。
昭和18(1943)年、30歳手前という若さで結核で亡くなった児童文学作家の新美南吉。命日の3/22はのちに「貝殻忌(かいがらき)」と名付けられたそうです。その元となった詩「貝殻」は21歳の時、自身が結核という病に冒されていることに気付いた頃の詩ではないかと言われます。海辺のきらめきを映すような貝殻をあわせ吹いてみる。その誰かの耳に届くかどうかもわからない「音」に耳を傾ける自分自身の命のはかなさ。南吉の発する「かなしみ」とはどういうものだったのだろう、自分をあたためようというのはどういう心情なのか。暑さで茹だってしまいそうな頭を少しだけクールダウンし、南吉の残した詩に心を寄せてみようと思います。
また「明日(あした)」という詩は、南吉19歳、昭和7(1932)年の時の詩で、童話と童謡の児童向け雑誌『赤い鳥』(1918年〜1936年)に載ったそうです。きらきらと明るい「光」を感じるこの作品。実際、この年東京外国語学校(現・東京外国語大学)に入学し、貧しくも希望に満ちた日々を送っていたようで、読んでいるこちらまで前向きな気持ちになります。子ども達はどんなイメージで聞いてくれるかな?
さて、7月の絵本は『サンゴの海のひみつ』『海べのあさ』『ちへいせんのみえるところ』を選びました。各々すてきな表紙絵からも海辺のきらめきを感じる!そんな絵本たちです。偶然にもどの本も描かれているのは、水平線でしたね!



アメリカの絵本作家ロバート・マックロスキー作、石井桃子さん訳による『海べのあさ』は1978年発刊(50年近く前!)。挿絵は紺一色使いですが、ストーリーがしっかりしていて、わかりにくい・つまらないなんてことは全くありません。むしろ紺色のクロッキー(おそらく)の流れるような動きあるラインが印象強く残ります。アメリカ北部のメイン州にある無人島で一年の大半を家族と暮らしていたという作者ならではの絵本。主人公サリーの歯が冒頭抜けるのですが、ちょうど文庫の子達も歯の生えかわり真っ最中。海中心の島のくらしぶり、海風や潮騒、ハマグリスープの匂いまで具に感じられる作品です。
続いて、長新太さんの『ちへいせんのみえるところ』は、我が家の「そらの本棚」から選んだ一冊。「そらの本棚」は2階の天良の仏壇のある部屋にあって、その名のとおり、空、天、宇宙、雲、空色、水色、虹、海・・・そんなイメージの本を絵本に限らず写真集や小説、詩集なども収めるようにしています。水平線の上に現れるのはなんだろう? ページをめくるたびに「でました。」と何かがでてくる奇想天外な絵本ですが、なんだか色合いも含めて好きな一冊です。文庫を始めた頃、2023年春に読んだ『キャベツくん』も同じく長新太さん作で、あの頃4,5歳だったメンバーは長新太ワールドにどはまりしていました。今は小学生になったメンバーらの反応やいかに!?
『サンゴの海のひみつ』は、きみどり工房が発行する「海の絵本シリーズ」3部作のうちの1冊。南の島の少女・ナナと一緒に、不思議なサンゴの海の世界をめぐる絵本です。サンゴって聞いたことはあるけど、一体どういう生き物なのか?私もただなんとなくしか知りませんでした。多くの海の生き物たちの生息に欠かせないサンゴが生きられない海とは?温暖化で海水温が上昇すると「白化現象」が起こるしくみも説明してくれています。文章を担当する内野加奈子さんは、ハワイの伝統航海カヌー<ホクレア>の日本人初のクルー(乗組員)として、ハワイ〜日本航海をはじめ、数多くの航海に参加した方だそうです。内野さんがそんな航海について綴った物語絵本『星と海と旅するカヌー』も今回一緒に購入したので、ぜひこの夏の間、文庫で借りて、きらめく海に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?
絵本の後は、創作のじかん!今回は「海べのキャンドル」づくりをやります!ジェルキャンドルというプルプルしたジェル状のろうを、ガラス容器の中に好きなパーツ(貝殻、ガラス細工、石、ビーチグラス、陶片)と砂で飾りつけした上に流し込みます。キャンドルを流し込む作業は熱いので大人が行いますが、飾りつけを各々楽しんでもらい、目にも涼しげな海辺をイメージした作品を作れたらと思います⭐︎どうぞお楽しみに!!
キャンドル試作の様子↓ いろんな種類のパーツを用意しています⭐︎






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