新年度が始まり同じ保育園仲間だった天良文庫メンバー達は、別々の小学校に通うように。4月27日の天良文庫は人生初の生活の大変化を経験し、家族も含めその変化に対応しようと頑張っている最中でのみんなの“再会&リフレッシュ!”の場となりました。


4月のテーマは「はるかぜ、ふわり」。春風に誘われ、外出したくなる季節の到来を味わえる絵本をセレクト!会の最初は久々にうた「春が来た」から。この歌は明治時代(明治43(1910)年)、小学校の読本『小學読本唱歌』に掲載され広く歌われるようになった唱歌で、私も記憶にはないけれど小学校の頃には既に歌っていた気が・・。参加してくれた子達はどこかでメロディーはきいたことはあるけど、あまり知らないようでした。それでも私の拙いピアノ伴奏に合わせて歌ってくれました!
「春が来た」 作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一
- 春が来た 春が来た どこに来た
山に来た 里に来た、野にも来た - 花が咲く 花が咲く どこに咲く
山に咲く 里に咲く、野にも咲く - 鳥が鳴く 鳥が鳴く どこで鳴く
山で鳴く 里で鳴く、野でも鳴く
歌詞をひっぱってくると、作詞をした文学博士の高野辰之(1876〜1947)は、新潟に近い長野県中野市の生まれなのだそう。4月にたまたま家族で訪れた野沢温泉は、高野さんの別荘地・亡くなった場所ということで温泉村にある「高野辰之記念 おぼろ月夜の館 斑山文庫」という高野氏ゆかりの施設には、「春が来た」の石碑もあるのだとか。ここにも〝文庫〟があったか〜。立ち寄ればよかった!と後で思いました。高野さんは故郷の春の訪れの様子をこの歌に込めたようで、順番が「山、里、野」と歌われていて、最初「?(逆では?)」と思ったのですが、色々調べるとそもそも順番そのものは問題ではないのかも…「の」が一文字なので「野にも来た」と「も」を追加して5文字にし語呂合わせしたのかもという見解も。とにもかくにもこの歌は耳に残るし、100年以上も昔から日本の子ども達が歌っていると思うと感慨深いものがあり、春を悦ぶ気持ちは今も昔もずっと変わらないのだなぁと思うのでした。


続いて文庫メンバーの「新1年生」たちに向け、4月の詩は『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきコレクション』(最初の発表は1981年)から、当時1年生だった子ども達が書いた8つの詩を読みました。本の中で一つ一つの詩に付けられたヨシタケシンスケさんの絵の札を準備し、その絵札を見ながら私が読むというスタイルでやってみました。読むごとに「みんなもそう思う?」とか「貝を耳に当てると本当に海の音が聞こえるかやってみようか?」などと詩に関して少し会話をしながら読んで、子どもの素直な反応を聞けたのが楽しかったです♪





文庫メンバー達に1981年発行のドキュメント本も見せると、「この子達が詩を書いたの?(正式には写真の子達の一つ上の学年の子達が詩を書いたのだけど)へぇ〜」と言いながら、掲載された40年以上前の写真を眺め「あっ、これオレ」「(鉛筆を鼻に入れてる子の写真を見て)こういうことやっている子いた!」「わたし1年生になりたくなかったわ〜」などと口々に言っていました(笑)言葉を通してちょっと昔の同い年の子ども達の心の声に耳をかたむける。何だか一方通行な感じがしなくて読んでいて私も面白い経験でした。タイムカプセルみたいに子ども達の等身大の生の声を本として残してくれたこと、それを再びこうして絵本にして身近な形で取り上げてくれたことに感謝!

その後いつものように絵本『はるかぜさんといっしょに』『14ひきのぴくにっく』『びゅんびゅんごまがまわったら』と今回はノンストップ(!)で読みました。なかなかの集中ぶりでびっくりです!


にしまきかやこさんの可愛らしいイラストの絵本、精緻な自然の世界をのねずみたちを通して旅させてくれるいわむらさんの『14ひき』シリーズ・ピクニック編、そして『びゅんびゅんごま・・・』はストーリーとしても子ども達は引き込まれている様子でした。びゅんびゅんごまは、直姉ちゃん作(小学生の頃)のこまが家にまだあったため、さすが高校1年生!音を出して回す実演をしてくれました。近いうちにこのびゅんびゅんごま(「ブンブンごま」とも呼ぶらしい)作りは文庫でやりたいなと思います。






さて読みき書かせ後の休憩時間には、銀座木村家の「あんぱん」をたべました。子ども達の中には実はあんこはそこまで好きじゃないという子も多く、少し食べてみて「ママにおみやげにする」と持ち帰る子もいました。桜の塩漬けがのっているのが珍しいですよね。NHKの朝ドラ「あんぱん」で毎朝この文言を(私が)見ていることと、桜の季節にこういうものもあるんだなと知ってもらえたらと思い今回、お取り寄せしてみました!
続いて行ったのは、「タイルコースター」づくり。まず好きな形の木製コースターの円の窪みの中にカラフルなタイルを自由に並べます。好きな模様に並べたら今度はボンドでタイルを固定し、空いた部分にタイル目地材(今回は白い目地材を使用。アルカリ性のセメントなので子ども達には直接手で触れないよう注意しました)を使って埋めていきます。子ども達の様子を見るとよ〜く集中していること!!















沢山あるタイルの中からじっくり色を選ぶ子、感覚的にささっと選ぶ子、タイルの配置にこだわる子、タイルで顔を作る子など、その子らしい様子が見られて楽しい時間。タイルの表面に残る目地材は、食器用スポンジの中身の柔らかい部分でぬぐったり、おしり拭きのような湿った厚手のペーパーで拭きながら表面を整えました。その過程で目地材とタイルの間に隙間ができてしまった場合には、目地材を後から追加して埋めました。そんなこんなで小一時間あまりで作業は終了!目地材を1日乾燥させたら「タイルコースター」の完成!!持ち帰る際、みんな満足そうに自分のコースターをお母さんやお父さんに見せていました!

そして、いつもの記念撮影!

ちょっぴり人数が少なかったこともあり、終始落ち着いた感じで過ぎていった「4月の会」でした。ついつい毎度予定を詰め込んでしまう天良文庫ですが、たまにはこういうゆったりした会もいいな〜と。学校に習い事に色々と忙しい小学生になった子ども達。1ヶ月に1度、なーんにも緊張もせずリラックスして天良文庫に来て、「あー、今日もたのしかった。また来よう!」と思えるリフレッシュ時間がつくれていたら嬉しいです。参加してくれたみなさん、ありがとうございました!!
写真撮影:中沢結美子さん、桾沢 直


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