「天良文庫 ~はるかぜ、ふわり 4月の会~」ご案内

お知らせ

3/23「3月の会」の後、桜の開花〜満開の間に子ども達の入学式(高校・小学校)を経て、新年度でドタバタしつつも今こうして4 /27(日)の「天良文庫〜4月の会〜」のご案内ができホッとしています。年度末からよく頑張ってるなと自分や家族を褒めてあげたくなります。(まだ変化の最中ですが…)

“人生の節目”というのはその人の残りの年数に応じて色々とあるかと思いますが、子の卒業・卒園・入学のような忘れたくない、忘れ難い重量感をもった人生における一日を、こうやって家族とともに味わい、無事に過ごさせてもらっているのは本当に幸せなことだな。それをしかとかみしめながら前に進んでいきたいと思う今日この頃です。

3月の文庫開設2周年!を終え、3年目に突入した天良文庫もマイペースに続けていく所存です。どうぞ引き続きご参加、見守り、応援していただけたら嬉しいです!

さて、新潟市内は花冷えする日もありますが、春のあたたかな日差しと春風が気持ち良く吹く日がだんだんと増えてきました。4月はそんな春らしい陽気を感じさせてくれる絵本を味わいたいなと思います。

1冊目は『14ひきのぴくにっく』。絵本作家のいわむらかずおさんといったら、この童心社の14ひきシリーズ!ほんわかとする優しく精緻なタッチで、雑木林に住む野ねずみ大家族のさまざまな季節毎のシーンに出会うことができます。出版開始が1983年と私が1歳の時でしたので、気がついた時にはいわむらさんの絵(本)は私の記憶の中にあって、また娘の誕生祝いに大学時代の友人からプレゼントしていただいたのも『14ひきのひっこし』だったりして、本当に幼い頃からいわむらさんの絵本が傍にあったように感じます。そんないわむらさんが「家族と自然」をこの絵本シリーズでは大切にして描いていると自ら語った素敵な動画(絵本ナビサイト内「14ひきのシリーズ」)を見つけました!ご本人は惜しくも昨年の12月にお亡くなりになりました。けれでも絵本や作品は後々まで残り、いわむらさんの大切な想いを子どもたちにつないでいってくれるんだと思います。天良文庫にもこのシリーズのほとんどがありますので、ぜひこれを機に沢山借りてくださいね!もちろん季節ごとに私も読み直したいなと思います。

2冊目は『びゅんびゅんごまがまわったら』。小学生たちと校長先生が主人公のお話。少し長めですが、この春小学校にあがった文庫の子ども達なら大丈夫!学校では、先生と生徒、同級のお友達や上級生たちとのいろんな関係性がこれから生まれてくることでしょう。その中でどんなことが起こるのか、ワクワクする反面、不安もあります。この本はそんな子どもの微妙な心情に寄り添いながら、お友達や先生との交流、心が通じあっていく様を巧みに描いた作品だなと思います。びゅんびゅんごまも今度文庫で作ってみようかな〜実際に我が家の直姉ちゃんが小学生の頃つくったコマもあるので、ぜひ自由時間に回して遊んでみてね!

3冊目は『はるかぜさんといっしょに』。『わたしのワンピース』で知られるにしまきかやこ(西巻茅子)さん作です。今ちょうど東京のちひろ美術館にて展覧会が5/11まで開催中のようです。にしまきさんのクレヨンの絵、すてきですよね!はるかぜさんのお話も、このクレヨンのタッチのごとくほのぼの・やさしさで満ちています。春爛漫な空気を一緒に吸い込みましょう!

また今月の詩として、『一年一組、せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』を取り上げます。タイトルにあるとおり(かつて実際にいた)1年生の子ども達の「つぶやき」集です。

この本には原著があり、タイトルもそのまま『一年一組 せんせいあのね』(1981年版)といいます。神戸の元小学校教諭、鹿島和夫先生によって編まれ、教師仲間だった作家・灰谷健次郎氏との対談も交えた本(↓)で、職場の図書館にあったので早速読んでみました。

小学校の先生として当時20年の経験を積んでいた鹿島先生が、ある時ふっと自分は一人の教師として生きてきて、これで良いのかという思いを抱いたのだそう。どんなに一生懸命授業をやっても必ず何人かの子ども達がいつも自分に心を開いてくれない。授業に行き詰まりを感じていた時に、友人の灰谷さんに相談したところ、「表現させるということで子どもたちをみつめたら」とアドバイスされ取り組み始めたのが「あのね帳」だった。

「あのね帳」とはいわば先生と子どもの交換日記で、「せんせい、あのね」の書き出しで子ども達が日々のできごとや思いを綴り、先生が赤ペンでその返事をその日のうちに書くというスタイルの交換ノートのこと。鹿島先生が2年連続で担任をした小学一年生(1978・79年入学)との「あのね帳」の内容とそのドキュメントを『一年一組 せんせいあのね』にまとめた。当時テレビでもとりあげられ、「子どもたちに考える力を身につけてほしい。子どもたちと本音で語り合える関係をつくりたい」との鹿島先生の想いと教育実践は、教育界でとても話題になったのだそう。そんな鹿島さんが亡くなる直前に再び54篇をセレクトしたものに、大人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが絵をつけ出版されたのが今回取り上げる本(2023年出版)。

もちろんこの本単体でも楽しめますが、1981年の「ドキュメント」を読むと子ども達がどんな時代背景で学校生活をおくり、鹿島先生がいかにして彼らと向き合い、信頼関係を築いていく中で彼らがこれらの言葉を紡いでいったのか。そのプロセスが言葉とともに入ってきて、時に涙がでるほど強い感動を覚えました。ああこういう時代でこういう地域で、こういう各々の家庭や学校の環境があって、さらにはこの先生との関係性があって、これらの言葉は生み出されたのだなと思うと、本当に一人一人の子どもの存在、一つ一つの言葉が胸にせまってきて、私自身の感情(おかしみやかなしみ、言葉でうまくいえない色んな感情…)も自然とのっかってきます。ついでに言うと、子ども達の写真もすばらしかった。当時としてはめずらしく教室において自動撮影を駆使したようで、とても自然な表情の子ども達がイキイキと映っていました。この「ドキュメント」を読む前と読んだ後では、詩の解釈が全然違いました。とはいえ文庫では詳しい背景までは説明しきれないので、40年以上前の関西弁を話す同い年の子ども達の等身大の言葉に、文庫メンバーはどのように感じるだろう? ということで54篇からいくつかピックアップして読んでみようと思います。

そして絵本の後は「タイルでコースター」づくりをします!カラフルなモザイクタイルを使って木製の枠の中に好きに配置して、コースターに仕上げていきたいと思います。まだ試作品はできていませんが、いっぱいタイルを仕入れた(?天良文庫は何屋さんかしら…)ので、きっと文庫メンバーの手にかかれば、個性的な模様になること間違いなし。今から楽しみです♪

【4/17追記】試作しました!どんな模様にするか考えながら手を動かすこと、また目地材を塗るのが左官職人になったみたいで楽しいです♪ 最初にタイルで模様をつくったらボンドで固定。その後白い目地材で隙間を埋めていきます。スポンジで表面を丁寧にぬぐってあとは乾かすだけ!材料さえ揃えれば意外と簡単。

ちょうどこの春からNHKの連続テレビ小説「あんぱん」が始まり、アンパンマンの生みの親・やなせたかしさんとその奥様・暢(のぶ)さんのことが話題になっています。文庫でもやなせさんの本はいつか読んでみたいなぁと思っています。それで最近は朝この番組を横目に出勤準備をしているので、どうしても「あんぱん」が食べたくなります。ということで、今回銀座にある木村屋(銀座木村家)の酒種あんぱんをお取り寄せします!酒種の文字がありますが、お酒入りではないですよ。米、麹、水から出来や酵母菌のことだそう。先に自家用に試食してみたらやっぱりおいしかったので、ぜひみんなで美味しくいただけたらと思います。(あんぱんが苦手な子には、かわりにお煎餅を用意しますのでご安心を!)

「4月の会」も元気に子ども達と過ごせますように!お子さんだけの参加も大歓迎です。新年度になったので、下のご兄弟(姉妹)がいらっしゃるメンバーはぜひご一緒にいらしてくださいね!

コメント