12月に入り急に新潟は「どんよりとした雲に極寒な空気」と冬らしくなってきました。いよいよクリスマス、年末年始‥とせわしないけどなんだかウキウキもしてくる日々がやってきます。次回天良文庫は2度目となるクリスマス会!子ども達も楽しみにしてくれているはず。そう思って準備を頑張ります↑↑

内容と絵本のラインナップはこんな感じです。




今月の詩は、11月13日に92歳で亡くなった詩人・谷川俊太郎さんの「むかしむかし」を読みます。この詩は、1988年の『はだか』(筑摩書房)という谷川さんの詩集の中で発表されたもので、『タンゲくん』などで知られる片山健さんが迫力満点、詩のスケールに負けないくらいの絵をつけ、2010年に絵本になったものを今回は読みたいと思います。

この詩、11月に読んだまど・みちおさんの『せんねんまんねん』にも通じる詩だなと思います。自分という存在が生きている不思議、千年も万年も宇宙の中の、この地球という星でくり返されている命の循環。これまでたどってきた過去、そしてこれからも続いていくだろう未来、その間の「今」をひしひしと感じる作品だと思います。先日、たまたま谷川俊太郎さんと作曲家・音楽家の武満徹(1930-1996)さんとの深い交流について知る機会があり、彼らの共作ともいえる『系図 ―若い人たちのための音楽詩―』(Family Tree – Musical Verses for Young People –)に衝撃を受けたところでした。先ほどの詩集『はだか』の中にある詩から武満さんが6篇選び、彼によって主人公の「ぼく」を少女(わたし)に変えたり、再構成されたものが作品になっています。その6つの詩の最初が「むかしむかし」なのです。武満さんの創った〝オーケストラと少女による語り〟という「音楽詩」という表現が素晴らしいので、天良文庫では、CDの音源でもこれを耳から味わってみたいと思います。あの不思議な、でも現実を掴んでいるようなクールな感覚が、子ども達にも伝わったらいいな〜
続いて、絵本。ここぞとばかりにクリスマスに関連した絵本を選びました。五味太郎さんのしかけ絵本『まどから⭐︎おくりもの』は、サンタさんの勘違いにくすっと笑えるかわいい作品。大型絵本で読みます!降矢(ふりや)ななさんの『クリスマスマーケット -ちいさなクロのおはなし-』は、降矢さんが暮らすスロバキアのクリスマスマーケットを舞台にした、子犬と少女の心温まる物語。クリスマスマーケットはドイツを始めヨーロッパ各地でクリスマスシーズンに催される伝統的なイベントで、クリスマスの装飾で彩られた広場に、雑貨やグルメ屋台などいろいろな市が立つ12月の風物詩。日本でも少しずつ見られるようになってきています。降矢さんの絵は『めっきらもっきらどおんどん』や『きょだいなきょだいな』『まゆとおに』など、子ども達にはお馴染みですね。ストーリーも素敵!ちょうど1/5まで東京の教文館・子どもの本のみせ ナルニア国で絵本の原画展も開かれているそう。年末に実家の東京へ帰る際にぜひ行きたい!です。そして、角野栄子さん作の『クリスマスにはくつしたをおわすれなく』も読めたらなと思います。こちらもほんわかとしたあたたかな作品。編み物屋のナナさんとプレゼントを届けにきたサンタさんが女の子のちょっと難しい注文に、各々すてきな機転で応えるのがなんとも優しい気持ちにさせてくれます。文庫メンバーのみんなも「くつした」をお忘れなく!と伝えなきゃ。
続いてクリスマスマーケットにちなんで、バザーをやります。5月の会以来でしょうか。そらくん部屋にみんなで持ち寄った品々でお買い物。好きなものに出会えるといいなと思います。バザーの売り上げは天良文庫で今後活用させていただきますので、ご参加のみなさん、出品のご協力を何卒よろしくお願いいたします!
もう一つのお楽しみは、クリスマスの運だめし・ビンゴ大会!こちらは前回やって、2回連続でやったくらい楽しかったみたいなので今年もやります。はずれなしの景品付きです。
そして、欲張って「石っこモビールづくり」もやります。


この丸い石ころのようなものがふわふわと浮かぶモビール(写真左)は、元々粒さんという作家さんがバルサ材で作られたモビール作品が着想の元になっています。リンク先のinstagramではかわいいモビールの動画も見られます。9月に訪れた新潟市中央区東中通のオーダーメイドの手織り絨毯専門店トリコラージュさんで、天井に吊るされていた粒さんのモビールを見つけ、一目惚れしてしまった私。店主の小林あかねさんにモビールのことを尋ねると、その作者はあかねさんの大学時代の大切なご友人で、数ヶ月前にご病気で亡くなられたことを伺いました。なんとも悲しく…、でも出会えたことが嬉しく、どうにかして彼女の作品を購入できないかと思い、あかねさんに紹介してもらったのが京都のお店「イロイロ別室」さんでした。後日instagramでやりとりさせてもらい、粒さんのピアスとネックレスを購入することができました。実はそれら(写真右)をお守りのように10月の「夜空の幻燈会」「天良を憶う会」の時に身につけていました。
そんなご縁で、モビールを粒さんのように可愛く素敵に作れないにしても、紙粘土であれば私もできるかもと試作したのが写真のモビールです。色付けがたまたまマーブリングのようになって、形もまさに石っころ!みたいで、ぜひ天良文庫で子ども達と作りたいと思ったのが今回の企画のきっかけです。
果たして16:30に終わるのかわかりません(!?)が、子ども達には石をイメージしてモビールにつけるムース紙粘土の飾り部分を好きな色と形で自由に創ってもらおうと思います。石という固いもののイメージとムース紙粘土の軽くてふわっとした感じのギャップ、ゆらゆらとした不規則な揺れ方も面白いこのモビール。粘土の手触りが気持ちいいので、楽しんでやってもらえそうな気がしています。テグスでワイヤーに結びつける作業は少し複雑なので、私が担当させてもらいます。
粒さんオマージュのこのモビールづくり。あかねさんのお話では、粒さんは学生の頃から作品の粒ひとつひとつに、ご自身の様々な記憶や想いをその色や形に込めて制作されていたのだそう。唯一無二の素敵なコンセプトだなと思います。子ども達の今しかない大切なその時の手を通してつくられる「石っこモビール」も、きっとそれぞれの家庭でキラキラと輝いて、楽しいクリスマスの思い出の贈り物になることと思います。どうぞお楽しみに〜〜♪


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