9月の会 〜虫と星のハーモニー〜 の記録

天良文庫

三連休の中日、9月17日に天良文庫「9月の会」を開催しました。まだまだ残暑が続いていますが、虫たちの鳴き声も今が盛りといった風情で、ようやく新潟にも実りの秋がやってきたようです。

とんぼのめがね、きらきらぼしの歌から会はスタート!子ども達は、ピアノの周りに集まって歌ってくれました。その声のかわいらしいこと。自分も小さい頃よく歌っていましたが、童謡はいいもんだなぁと思います。たとえば「ふるさと」。「うさぎおいしかのやま、、、」耳から入った歌詞をそのまま歌うので、兎を追ったことも小鮒を釣った事もない私にとって正直よくわからない部分も多いのですが、昔の人が体験し歌にしたその心象風景が、歌を通して体にすっとストレートに入ってくるような感じがするのです。「とんぼのめがね」もくりかえしのメロディ・歌詞の中に、「みずいろ」「青いお空」「ぴかぴか」「おてんとさま」「あかいろ」「夕焼け雲」と変化をつけ、とんぼになったような気分で空を飛ぶ。歌にのって想像が広がる心地が、子どもの心にとっては何とも良い気がします。そんなこんなで、ピアノの伴奏が下手なのは棚に上げつつ、今後もいろいろな歌を楽しみたいなと思います。

続いて、読み聞かせの時間。最初に来月、保育園実習を控えた大学2年生のりむさんが『だんまりこおろぎ』を読んでくれました。「こおろぎってどんな声かわかるかな〜?」と語りかけながら、「この本をね、よーく耳を澄ませて聞いたら、聞こえてくるかも…」と言って読み始めました。「はらぺこあおむし」の作者で知られるエリック・カールさんの本。登場してくる虫達が色鮮やかで個性的、どれもそれぞれにいいなと思いました。最後のページで(これはネタバレです)こおろぎの鳴き声が本から聞こえてきます。明かりに反応するセンサーで、ページを開くと鳴き声が流れるという装置付きだったのです。このしかけには、子ども達も自然と笑顔に!りむさんも前回(6月にも読み聞かせしてくれました)よりも子ども達が集中してお話を聞いてくれて嬉しかったとおっしゃっていました。10月から保育園実習が始まるとのことで、その前に読み聞かせを練習したいと、天良文庫に参加してくださったことが嬉しかったです。ぜひ頑張って欲しいです!

その次に私が『ほしになったりゅうのきば』を読みました。この絵本、星や銀河がなぜできたのかという壮大な創作話で文章量も結構あります。なので、私は読むのに一生懸命になってしまい、なかなか子どもの反応を見る余裕がなかったのが反省点です。どうだったのかな、楽しめたのかな、、と不安ですが、息子はもう3度目くらいでお話を知っているので、文庫で初めてこの絵本を体験したメンバーの感想を後で聞いてみたいと思います。少しこわい、力強いイメージのりゅうが、うなだれてあんぐりと主人公・サンの前で口を開ける様子が息子は印象深かったようで、その部分「おいぼれりゅうよ!はやく首だせ〜」と言ったサンのセリフをその後ふとした時に思い出し真似ていました。私は「石臼のように降る雪」のイメージがどうしても湧かずでしたが、破れてしまった天を塞ぐのに、点々とりゅうのきばを主人公たちが打ち付けていく、それが星になるという不思議と印象に残る絵本だなと思いました。なぜ宇宙、星が生まれたのか、地球が生まれたのか、私たち人間が生まれたのか、、、数珠繋ぎに湧く疑問にすぐに出せる答えはないけれど、絵本が子ども達の興味や関心にこうやって応えるイメージやヒントを与えてくれることが、大げさかもしれないけど今後の子ども達の何かの発見に結びつくこともあるのかもしれないなと、特にこれは中国の〝民話〟という形で語り継がれてきたものだけに、やはり意味があるのではないかなと感じました。

つづいて、『にちよういち』の作者・西村繁男さんが絵を描き、内田麟太郎さんとタッグを組んで作った『むしむしでんしゃ』を読みました。この絵本も面白い!子ども達の反応もよく「ののたん ののたん」といいながらでんしゃが進む様子に一緒にでんしゃに乗って旅しているようでした。最後いもむしでんしゃがサナギを経て蝶になるシーンでは「きれーい」という言葉も聞こえました。この絵本の後、息子が「こんなのもあるよ」と『がたごとがたごと』(同じく西村さん内田さんコンビの絵本)を本棚から持ってきました。これを読むことになったのは予想外の出来事でしたが、楽しかったです。

この後は「トンボの虫めがね」づくりへ。先ほどのりむさんと一緒に切り抜いて予め作っておいた虫めがね型のダンボールに、アクリル絵の具で好きな絵柄を描きます。一人一人に紙パレットを渡すと、好きな絵の具を選び、楽しそうに塗り始めていました。絵ができたら乾燥させ、その後2色のカラーセロファンを丸く切ったものをのりで貼って、仕上げにリベットで留めて完成!!2色のセロファンで色を重ねて光を見てみたり、他のめがねをいくつも重ねて「まっくろになった〜」と言いながら遊ぶ子ども達。たのしく遊べるトンボの虫めがねが無事できてよかったです!

今回で6回目となった天良文庫。続けていくことはきっと大変だと、長年家庭文庫をやられている先輩方からお話を伺って本当にそうだなと思いますが、今は子ども達の元気に背中を押してもらって続けることができています。ありがたいです。来月10月は、天良が旅立って1年という特別な月。天良文庫も特別な形で開催したいと思います。そのお知らせは次の投稿で。どうぞお楽しみに。

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