8月の振り返りが続きます。
8月19日、5月に初めて訪問した加茂市の「絵本の家 とんとん」さんが10周年を迎えられ、その記念イベントが開かれるいうことで家族で行ってきました!


参加したのは、『ぴょーん』(かえるの表紙)の絵本で知られる長岡市在住の絵本作家・松岡達英さんと一緒に『自然をスケッチをしよう』というイベント。普段「とんとん」を利用してくれている子どもやその親たちに向けて感謝の思いを込めた、主催者・山田泰子さんの肝入り企画でした。私は一度お邪魔しただけなので「キャンセル待ち」させてもらい、運良く当日参加することができました!
イベントの内容は、松岡達英さんと一緒に「とんとん」近くの公園で虫とりをして、とった虫や公園に生えている草花や木のスケッチをしようというもの。
いざ虫とり網を持って公園で虫とりをしようにも、この猛暑&カンカン照り続きで、朝10時すぎの時点でセミの鳴き声すら聞こえず、ほとんど虫は見当たらない・・・。最初にとったのは、セミの抜け殻でした(苦笑)松岡さんも虫とり網を動かしていらっしゃいましたが、「ここはいないね〜」とのこと。その動かし方がご年齢(79歳)を感じさせず少年みたいでした。



山田さんも公園が数日前からそんな状況なので、もし虫が1匹もとれなかったらどうしようと不安になり、イベント前日、旦那様と山の方へ虫とりに行ってくれていました。バッタやイナゴなどの虫カゴが並んでいました。
私たちも数十分粘って虫を探し、なんとか「ショウリョウバッタ」を数匹捕まえることができました。チョウやトンボも見かけたものの、素早くて虫とり初心者の私たちでは捕まえることができず!

厳しい暑さでしたので、早々にスケッチタイムへ移行。松岡さんが持ってきて下さった昆虫標本も実際に実物を出してくださり、スケッチさせてもらえることに。
息子はとった「ショウリョウバッタ」と標本のセミ(アブラゼミ)を、娘は「藤の実」をそれぞれスケッチ。公園の中にブルーシート、上空に黒い日除シートで覆って四角いテントのようにした空間で行いました。水分をとりつつもなかなかハードな環境でしたが、覆いのおかげで吹き抜ける風は幾分か涼しく感じられ、無事スケッチを終えることができました。








公園で松岡さんは、童心社から出された最新刊『じめんのしたはマンモスのくに』の下絵(絵本の下書き)を見せてくださりました。この絵本をつくるのには、半年(!)くらいかかったのだそう。まずはラフにスケッチで下絵を描いていって本の形にして出版社に持っていく。そして編集者と相談しながら実際の本に仕上げていくとのことで、そんな最初の貴重なスケッチを見せてもらえたのは、わくわくする嬉しい出来事でした。息子も思わず近寄って眺めていました。




松岡さんの手がけられた絵本には、とても詳細な地面の下の(断面の)様子であったり、昆虫や鳥、水辺の生き物や恐竜、古代生物など、さまざまな生き物が登場します。これらはどうやって描いているのだろう?図鑑を見ているのか、写真をみているのか、、、ご本人に聞いてみたら「地面の下(の土の中の生き物の様子)」を描いた時には、本当に地面の下を掘って観察したのだといいます。数ヶ月かけて下調べをしたり、観察したり、編集者の方の協力も得ながら、身体を使って生き物たちの様子をうつしとるのだそう。
また博物館などにもよく行かれるそうで、世界のいろいろな場所の博物館を巡って剥製や化石など実物を見て想像を広げたりスケッチをしたり、もちろんご自身も虫とりをして標本をつくったり…、そういった日々の蓄積が松岡さんの絵には下地としてしっかりとあることがよくわかりました。絵にしてしまうとたった1枚に収まるけれど、その奥にはたくさんの観察・調査など労力をかけて行なった経験と知見がいかに注がれているのかということが、お話を伺ってより理解できた気がします。
その後「とんとん」に戻って、描いた絵の見せ合いっこ。




さらに先ほど松岡さんに下絵を見せいただいた『じめんのしたはマンモスのくに』を、見附市でご自宅の一室で「おはなしぶんこ」を主催されている岩野ほずえさんから読み聞かせいただきました!

読み聞かせ大ベテランの岩野さんは、暇を持て余していた息子にもこの後『いるのいないの』という怪談えほんも読んでくださり、みんなで楽しませていただきました。ありがとうございました。
そして、当日購入させていただいた松岡さんの絵本へのサインタイム。ピアノが好きと伝えたら、娘へのサインにはピアノも描いて下さりました。松岡さんに世界のおすすめの博物館を伺ったりしていたら、あっという間に午前のイベントは終了!「今度、長岡のアトリエにもお邪魔させてください」とお願いしたら「ぜひ」と気さくに言っていただいたので、ぜひ訪問したいなと思いました。



見附市で家庭文庫をなさっている岩野さんとも出会えて、家庭文庫の先輩にまたしても繋がった、とても幸運な機会となりました。そんな素敵な会を企画された「絵本の家 とんとん」の山田さん、どうもありがとうございました!(山田さんには、天良文庫・8月の会で『めっきらもっきらどおん どん』の出張・読み聞かせをお願いしていたので、翌週またお世話になったのでした〜)


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