3連休の3日目、7月17日(月)は「海の日」ということで、7月の会は海づくしな天良文庫でした!ちょっと振り返っておこうと思います。
前回6月が誕生日会スペシャルということで内容を詰め込みすぎた反省もあり、少しスローダウンしようとのぞんだ今回。童謡「うみ」の歌、読み聞かせ、「海のいきもの」づくり、DVD鑑賞という内容でしたが、やはり予定どおりにはいかないものですね…


読み聞かせに入る前、海の日にちなんで童謡「うみ」を歌おうとピアノを弾きました。すると歌ってくれたのはおそらく1番のみで、2番3番は私と息子だけが歌うという感じでした。4,5歳児は歌詞を文字で伝えられない(目前に掲示したところでまだ読めない)んですよね。だから、なんとなく保育園で歌って知ってくれているだろうという期待をこめて歌いましたが、果たしてそれでよかったのか…。

ただ「これから読み聞かせに入るよ〜」という場面切り替えには、歌はよいのかなと思いました。今後いろんな歌の伴奏ができたら、成長や季節に応じて、子ども達と一緒に歌えたら楽しいだろうな。そのために、普段からピアノに触れておきたいなと思いました。
読み聞かせは、助っ人として手を挙げてくれた新潟県立大学・健康栄養学科1年の住谷ポオラさんが最初に『スイミー』を読んでくれました。その後、私が3冊『うらしまたろう』『ねずみとくじら』『海と空がであうばしょ』を予定していたのですが、ページ数の多い『ねずみとくじら』の途中、子ども達の集中が切れてしまい、『海と空がであうばしょ』はまたの機会になりました。

『スイミー』は、娘が小学2年の時の国語の教科書に出てきたり、当時小学校で音楽劇をやったりと、懐かしく親しみを感じる1冊。海の生き物の絵が美しく、少ない言葉・はっきりとした物語展開で、子ども達にもわかりやすく、ポオラさんのソフトなやさしい声がまたいい味を出してくれました。練習してくださったのだなと、ありがたかったです。

次の『うらしまたろう』は、最後太郎が玉手箱を開けて白髪になってしまうシーンで、「え〜!」という声があがり、大人でも不思議なのだから、きっと「なんで〜!?」という疑問が子ども達の中に残ったのではないかなと思います。秋野不矩さんの描きすぎない水彩の絵が、物語の不思議な部分、切ない部分を醸していて印象的でした。
「うらしまたろう」は、「お伽草子(おとぎぞうし)」(鎌倉末期〜江戸時代にかけて成立した短編の絵入り物語の総称、形式)の中の一つで、それ以前の「日本書紀」や「風土記」にも出てくる龍宮入りの伝説として語られたものが奈良時代より浦島伝説として人々に親しまれ、その後新たな要素や編者による創作が加わって形になったもののようで、口伝や出版のたびにマイナーチェンジが加わりながらも、令和の今の今まで残ってきた、果てしなく息の長い物語です。そうまでして残ってきた、この物語が伝えたかったことって何だろうと根本に立ち返ってみると、単なる童話ではなく、私たち日本人の心根のルーツにつながるような何かに触れられる気がして、とても面白いなと思います。
○参考文献:『日本の古典 別巻2 グラフィック版 御伽草子』(世界文化社/1982)
○ホンシェルジュさんのこの記事「浦島太郎にはその後があった!原作の物語と玉手箱の謎、学べる教訓を考察」も参考になりました。
5月の会で「ももたろう」を読み聞かせたあの時に感じた、子どもを自然と惹きつける昔話の魅力について、やはり今後も追求し続けたいし、それを解明したいなという思いにかられます。そのためには、先人が残してくれた言葉、論説(やはりこれも本!)をいっぱい読まねば…。誰か一緒に研究してくれる人がいないかしら、昔話の研究会みたいなもの、月1回くらいでわかったことを発表したり、疑問を投げかけたりできる場が欲しいなと思ったのでした。(後日談→まずは河合隼雄のユング心理学を基にした考察である『昔話の深層』あたりから、読んでみることにしました!)


続いて読んだのは『ねずみとくじら』。瀬田貞二さんの訳で、ねずみとくじらという意外な哺乳類コンビ、お互いのピンチを助けた熱い友情、陸と海で離れて暮らさねばならない現実などを描いた印象的なお話で、絵も内容も私にとっては良いなぁ、と思って選んだのでした。が、実際に読んでみると4,5歳児にはなかなか難しかった(年齢が合っていなかった)ようで、失敗したかもという選書でした。言葉が多いことに加え、「こわね(声音)」「しみず(清水)」といった子どもには意味のわからない言葉もあったこと、私も言い換えをしようと努めたものの、子ども達がしびれをきらし「このお話長いよ〜いつ終わるの?お腹すいた〜」と言い出したので、こちらは焦って読んでつっかえてしまい、と反省の連続でした。
当然ながら、絵本は聞き手の年齢や理解に合ったもの、集中できる環境づくり(3冊目ということでそろそろ飽きてきていた…)など色々と配慮が必要なのだということを改めて感じました。頭ではわかっていても、実行するのはなかなか難しいですね。これに懲りず、子ども達から学んで文庫活動を続けていきたいなと思います。




読み聞かせの後は、お菓子を少し頬張ってから、紙織りで「海の生き物」づくりをやりました。一人一人好きな色画用紙を選び、「自分の思いえがく海の生き物を描いてごらん」と言って、ペンなどで絵を描いてもらいました。とはいっても、いきなり描くのは難しいかなと思ったので、水族館の生き物のポスターや図鑑などを準備して、見ながらでもいいよと伝えました。すると、私が見本で示したカニを描く子ども、一人の女の子が「ペンギン描きたい」と言ったら、他の数人もペンギンを描き始めたりと数人が同じモチーフで描くという結果に(笑)。またある女の子は「私は人魚がいい」と描く子もいて、なかなか面白かったです。






「紙織り」というのは、織物のように短冊状の紙を下地となる紙の切り込みを入れた部分に上下に織り込んでいく方法で、斜めにしたり、下地の切り方をくねくねにしたり、短冊の太さや形に変化をつけると多様な模様ができあがって面白い作品になります。今回は、私が事前に用意した短冊状の紙を選んで編み込んでもらいました。けっこう4,5歳児でも紙織りができるもんだな〜というのが正直な感想。2人のママさん、ポオラさんのおかげで、なんとか9人分の作品が時間内に完成!とてもかわいく素敵な海の生き物たちができあがりました!!

その後は、DVD『モアナと伝説の海』を鑑賞しようと用意していたのですが、もうこの頃になると、子ども達はおもちゃ遊びに夢中…。狭い家の中をチャンバラごっこで走り回ったり、ドーナツ屋さんで遊んだりいつもの遊びに汗しながら、有り余るエネルギーを発散させていました。なのでこれにて7月の会も無事終了です。


さて、次回はどうなることやら。もう内容は決まっているので、改めてこのHPでお知らせします!


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